ストレッチングサロン blog: ストレッチングの効果

2016年11月11日金曜日

ストレッチングの効果

・ストレッチングの目的

 筋膜、筋腱、筋繊維を伸張し、あるいは維持することを目的とし、筋の高い伸張性・運動性と筋内体液循環の獲得を期待し、傷害の予防あるいは筋性疼痛や拘縮の治療に役立てる。
 主に以上の観点からストレッチングを利用すれば、有効性は認められると思っています。
 また一般にストレッチングすると
 1、筋緊張の緩和(血流の向上、神経圧迫の緩和)
2、筋の伸張性の向上(筋節減少の防止、筋節長の増大)

・有効性

 1、傷害の予防
   筋肉や腱、靭帯などの組織にかかるストレスを軽減して、傷害を予防す
  る。筋肉の緊張を解き、本来の柔軟性を維持する。

2、筋疲労の緩和
  疲労によって固縮した筋肉の内部では筋線維や筋束によって血管や神経が圧迫をうけ、筋肉内の循環が阻害されてしまいます。これにより筋細胞は勿論、筋~筋膜内の酸素や栄養分の供給や老廃物の除去がスムーズにおこなわれなくなり筋疲労が蓄積される。
   ストレッチングにより筋肉の固縮を緩和することで、筋肉内の循環が回
 復し、筋疲労が緩和されます。

3、動作の円滑化
 筋肉の疲労や緊張を取り除くことで、動作に必要な主動筋と協同筋、および拮抗筋との供応性を高め、動作を円滑にする。

4、関節可動域の拡大 
関節可動域の大きさは、筋肉の柔軟性に大きく影響される。
ストレッチングで筋肉の柔軟性を高めることで関節可動域を大きくし、さらに動作をダイナミックにする。

5、リラクセーション
 疲労により筋肉と知覚神経、運動神経と筋肉のユニットは過緊張に陥ります。この過緊張を、筋疲労の緩和により、神経~筋肉システムのリラクセーションをもたらします。
当然、精神的なリラクセーションも期待できる。

このようにストレッチングの実施は各種の有効性を持っています。これらは、全て筋内環境を整えるのに有効で、スポーツから治療に幅広く利用されています。

  
・ストレッチングの基本は?

 ストレッチングの基本は筋膜・筋腱・筋線維を伸張し維持することです。


・どこまで伸張すればいい?

 伸張範囲は基本痛みを伴わない範囲です。
 スポーツなどの傷害予防の目的であればその範囲は大きいでしょう。したがって一般的には、コラーゲン線維どうしが科学的に結合してしまったものを、引っ張ることにより結合を減らし、線維間の滑りをよくするために、痛くなる寸前ギリギリの力で10秒間程度(40秒以上行っても効果は上がらないとか様々の論がありますが)ジワーという感覚で引っ張るのです。

 その後5~10秒休んでまた同じように引っ張るという繰り返しを、それぞれの関節を合計で5分間程度行います。

 急に力を入れてグイグイ引っ張ると、結合組織が裂けて内出血する危険さえあります。
 しかし、関節可動域が極端に悪い場合は、その原因を除去し、関節可動域の拡大をしなければなりません。
 さらに、全身のエクササイズあるいは、連動関節や筋連結を考慮に入れて行います。

 ストレッチングやエクササイズの対象となる、筋組織であるタンパク質(その3分の1はコラーゲン)や支持組織である筋膜・腱・骨膜・靭帯・関節包の線維膜などの密性結合組織は、主にコラーゲンが88~95%を占めています。

 それらは約2週間おきに置換されているとされています。


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